元スタバ店員のおっくん(@okkun_coffee)です。
飲食店で働いたことがある人ならわかってくれると思うんですが、飲食店ってどうしても職場の人間関係が崩れやすいですよね。
忙しくなってくると先輩や店長はピリピリしだすし、自分も余裕がなくなってくるとついイライラしてしまう。
ピリピリした態度を取るのがよくないとわかっていても、忙しいとなかなか全員に丁寧に接するのって難しいんですよね。
僕はいまも接客業をやっていますが、飲食店において(特にカフェ)で勤務するときにおいて大切なことに、つい最近気づきました。
それは以前働いてたスタバのストアビジョンのことを思い出したから。
そこに書いてあったことは、ずっと不思議だと思っていたある1枚の絵についてでした。
そして今、ようやくそこに書いてあった本当の意味について理解ができました。
もし今あのときに戻れたなら、ちょっとだけ変われる気がしています。
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スタバの店長が教えてくれた、スタバの絵の解釈
スタバには、スタッフ全員に配られる一冊の小冊子があります。
グリーンエプロンブック、略してGABと言われるものです。
そのGABのなかに、一枚謎の絵が描かれていました。
絵というかアート作品のようなのですが、コーヒーや、それを飲む人、お店がつながっているように見えます。
僕はずっとその絵がよくわからないものとして、そのままにしていました。
GABにも、特にその絵の説明は書いてありません。
書いてあるのは最初から最後まで、スタバが大切にしている哲学や理念とその基準です。
あるとき、当時の店長がストアビジョンといってお店独自の目標を掲げました。
そのストアビジョンに、その絵について店長の解釈が書いてありました。
それがスターバックスの公式のものかどうかはわかりませんが、すごく納得した覚えがあります。
その解釈というのが、このお店からちょっとのしあわせを波及させていこうという解釈でした。
お店に来てくれた人がスタッフとつながることで、来る前よりも少ししあわせな気持ちになる。
しあわせな気持ちになってくれたお客さんが、そのしあわせな気持ちで友人や家族に接する。
そしてその友達や家族がまたしあわせな気持ちになって、別の人に接する。
そうやって、このお店からしあわせな気持ちや優しい気持ちを地域全体に広げていこう。というのがストアビジョンでした。
いま思い返しても、いいストアビジョンだったなと思います。
そのときは、「よし、自分もお客さんに素敵な体験を提供するぞ」って思いました。
でも当時は、まだその本当の意味を理解できていませんでした。
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しあわせな気持ち、優しい気持ちをシェアするのはお客さんだけじゃない
そういうポジティブな気持ちで人に接していこうというのは、当然お客さんだけじゃなかったんだと思うんです。
これに気づいたのが5年経った今。ちょっと遅いですよね。
プロ意識もってやっていこうぜ、なんでついてこれないんだよ。とか思ってました。
怠けているように見えるスタッフが嫌いだったし、表面上だけ仲良くしてこころの中では見限っていたスタッフもいました。
でもそのやり方は、確実に間違っていました。
そもそもなぜ仕事をしているのか。
それをもっとちゃんと考えていれば簡単にわかることでした。
コーヒーで人をしあわせにしていくには、まずは周りから。
なぜならお客さんをしあわせにするのは、まずスタッフだから。
だからまず大切にしないといけなかったのは、スタッフでした。
働いていると疲れもあって、「なんであの人はこうなんだ。信じられない」とかって思うことありますよね。
「自分はこんなに頑張っているのに、あの人はこうだ」とかも僕は思ってました。
でもそこを、出来る限りぐっと堪えないといけなかったんです。
なぜならそれがバリスタとしての本質だから。
これはもしかしたら、どの職業でも同じなのかもしれません。
仕事というのは基本的に誰かをしあわせにすることで初めて成立しますよね。
みんな自分にとってのお客さんっていう存在がいるんだと思います。
だとしたら、当然そのお客さんをしあわせにしたいと思ったとき、大切なのはしあわせにしてくれる同僚な訳で、ここをおろそかにすることって基本的にありえないですよね。
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まとめ
とはいえ、飲食店で長らく働いてみて「いや、そうは言っても本当にいろんなやつがいるんだよ」とか「それが難しいんだよ」っていうのは骨身に染みてわかってるつもりです。
でも、だからこそだと思うんです。
そしてこれは仕事だけじゃなく、プライベートでも同じこと。
人に冷たくしたり、横柄な態度をすることでいいことなんてひとつもない。
コーヒーで人をしあわせにと思うなら、まずは周りにいる人からしあわせにしていかないといけない。