コーヒーマイスターのおっくん(@okkun_coffee)です。
最近、「シングルオリジン」という言葉をよく聞きませんか?
LAWSONのマチカフェや、スタバでも、季節限定で「シングルオリジンコーヒー」を販売していたりします。
さらにいうとコーヒーだけじゃなく、チョコレートや日本茶、紅茶にまでその波はどんどん広がってるんです。
これはただのブームじゃなくて、「シングルオリジン」のものが他のものより圧倒的においしいからなんですよね。
チョコレートでも、日本茶でも、コーヒーでも、比べてみればこれまで食べていた(飲んでいた)ものはなんだったんだろうって思うくらいに、はっきりした違いを感じられるものばかりです。
でも、「シングルオリジン」って具体的になにがどうちがうのか、よくわからないですよね。
そこで今回は
- シングルオリジンとはそもそも何か
- シングルオリジンコーヒーは他のコーヒーとなにがどう違うのか
- コーヒー以外のシングルオリジンはどんなものがあるのか
この3つをわかりやすく、かつ具体的にしっかりと書いていきたいと思います。
これを読めば、あなたがコーヒーを選ぶときに「シングルオリジン」を選ぶべきなのかわかりますよ!
スポンサーリンク
気になるところから読む
シングルオリジンとは?単一農園で育てられたこだわりのもの!

まず、シングルオリジンとは単一農園という意味です。
つまり1つの農園から作られていて、余計なものはまざってませんよーということ。
逆に、ブレンドコーヒーはさまざまな農園のコーヒーがまざって作られてますよね。
シングルオリジンコーヒーはこのブレンドコーヒーとは真逆のことば、ということになります。
たとえば、よくブラジル産コーヒーとかコロンビア産コーヒーとかってありますよね?
それがシングルオリジンの場合は「ブラジル バイーア州 ポルテイラス農園産」みたいに、より具体的に書かかれます。産地をしぼっている分、当然品質も高くなります。
なのでもし、あなたが品質が高くておいしいコーヒーが飲みたいのなら、できるだけ具体的に産地が書かれているものを選ぶといいと思いますよ。
シングルオリジンは以前から存在した?
今でこそブームのようになっているシングルオリジンですが、実は以前からその火種はずっとありました。それはコーヒーではなく、ワインにおいて。
ワインはコーヒーの先を行っていて、コーヒーのように国名(たとえばフランス産)だけ書かれていることは少ないですよね。それだけ書かれていても、「フランス産、、、だからなに?」となってしまいます。
特に高級なワインの場合は
- 国
- 産地
- 農園
- 生産者
- 品種
など、事細かに書いてあることが多いです。それだけこだわって作っているということです。コーヒーはワインのこの流れを汲んでいて、同じような図式になっています。
コーヒーもワインも同じ農作物なので、やっぱりこだわって作られたものは上のように細かく限定されて作られているんですね。
さて、ここまでそもそも「シングルオリジン」とはなにかについて話してきました。
まとめるとこんな感じです。
Point!
- シングルオリジンとは単一農園(産地)のこと
- 産地にこだっている分、品質も高くなる
スポンサーリンク
シングルオリジンコーヒーは、ほかと何が違うのか?

ここからは、コーヒーを例にとって「シングルオリジンコーヒー」が他のコーヒーとなにがどう違うのか。シングルオリジンコーヒーを選ぶメリットについて話していきたいと思います。
ぼく自身、長くコーヒー業界で働いてきましたが、シングルオリジンコーヒーはとてもおすすめです。まだ飲んだことないっていう人は、ぜひのんでみてほしいですね。
さて、シングルオリジンコーヒーの違い、についてですがまとめるとこう。
- 品質が高い
- 産地ごとの個性的な味わいを楽しめる
- 生産者の顔が見える
飲む側のメリットの面から伝えるとこうなります。他にも、量ではなく質で評価されるため、よりこだって作った農園が受け取る収入が増える。結果的にコーヒーが持続可能なものになることがあげられます。
このあたりの詳しい話は「【今さら聞けない】コーヒーの新時代「サードウェーブコーヒー」とは?」に書いてありますのでよければご覧ください。
では、上の3つについて詳しく解説していきます。
シングルオリジンコーヒーは品質が高い
これは先ほども書いた通りです。産地を限定して、こだわっている分当然品質もあがります。日本産のイチゴよりも、福岡県産のあまおうのほうがおいしいのといっしょです。
ちなみにコーヒーだけじゃなく、チョコレートも日本茶もすべて同じです。先ほどはワインを例にしましたが、日本でも抹茶なら京都の宇治抹茶がいいとか、昔からどこの国でも自然と限定されてきましたよね。
産地ごとの個性的な味わいを楽しめる
ワインでいうとテロワールといいますが、やはり農作物なのでその国の気候や風土によって味が異なります。ちなみにコーヒーは、同じ品種だとしても育てる場所によって全然ちがう風味になったりもします。
代表的な例でいうと「ゲイシャ」というコーヒーがそうです。もとはエチオピアの「ゲシャ村」というところに生えていたものですが、偶然にもパナマで栽培されたことによって、世界一おいしいコーヒーともよばれるようになりました。
ゲイシャってなに?ってかたは「一杯1700円!?世界一美味しい「ゲイシャコーヒー」とは。」をご覧ください。
生産者の顔が見える
産地にこだわると、最後にはここにたどり着きます。同じ産地であっても、生産者がちがえば味や品質も全然ちがうものになります。これもワインや他の農作物といっしょです。
生産者の顔が見えることをトレーサビリティ(追跡可能)とも行ったりしますが、やっぱり誰が作っているのかを見れるのは安心感もありますよね。
すべてのシングルオリジンコーヒーで生産者の顔が見えるわけではありませんが、やはりこのトレーサビリティもシングルオリジンの魅力の1つと言えると思います。
ここまで読んで、シングルオリジンコーヒーを飲んでみたいっていう方は「ROKUMEI COFFEE CO.1」で買えるので、ぜひ買ってみてください。
スポンサーリンク
シングルオリジンは「ストレートコーヒー」とはどうちがうのか

シングルオリジンは、ストレートコーヒーと対極の言葉と言われています。
先ほども書いた通り、「ブラジル産のコーヒー」という表記のストレートコーヒーと「ブラジル バイーア州 ポルテイラス農園産」とでは全然違いますよね。
じゃあ、ブルーマウンテンやキリマンジャロについてはどうでしょうか。
これは人によって意見がわかれるかもしれません。ブルーマウンテンやキリマンジャロは山の名前なので、敷地がとても広大です。
なので、単一農園と呼ぶにはすこし広すぎるかもしれません。ですが、ストレートコーヒーと呼ぶにはすこし範囲が狭いような気もします。
実は、シングルオリジンという言葉は具体的な範囲などは決まっていないので、そのあたりは人によって言い方がちがうのがほとんどです。たとえばスタバの販売しているシングルオリジンシリーズは単一農園ではありません。
スタバで普通に販売されるのに、単一農園だと生産量が少なすぎて販売できないんですよね。
ここまでをまとめるとこうなります。
Point!
- ストレートコーヒーとは「ブラジル産」など国ごとのコーヒー
- シングルオリジンは国ではなく、農園ごとのコーヒー
- シングルオリジンはストレートコーヒーと対極にある
意外と知らない?シングルオリジンチョコレートとは?

さて、ここまではシングルオリジンコーヒーについて解説してきました。ここからはコーヒー以外のシングルオリジンのものも紹介していきたいと思います。
まずはチョコレートから。シングルオリジンチョコレートというものを、食べたことはありますか?
最近だと、シングルオリジンチョコレートの専門店も出てきているくらい、ひそかなブームになっています。
チョコレートもコーヒーと同じ熱帯で育つ農作物。

カカオは木の幹に直接なっています。幹に果物がなるってなかなかめずらしい光景ですよね。ここから身を取り出し、発酵させ、焙煎し、すりつぶしたものがチョコレートです。
チョコレートも農作物なので、もちろんどんな気候・風土で栽培されるかで味は全く変わってきます。
品種や発酵の仕方、焙煎のされ方でも変わってくるという点はコーヒーとそっくりですね。
シングルオリジンのチョコレートは一度食べてみればその違いがわかります。フルーティであったり、ヨーグルトのような風味と酸味を持っているチョコレートもあります。

ぼくは京都に行くときには、よく「ダンデライオン」にいきます。シングルオリジンのこだわりのチョコレートがおいしいのでおすすめです。
日本人も知らない日本茶!シングルオリジンの日本茶とは?


次はシングルオリジンの日本茶について。元バリスタがやっているサードウェーブ系の日本茶専門店が東京にあるので紹介します。煎茶堂東京という店です。オンラインストアもあるみたいなので、買ってみることもできますよ。
以前、コーヒーのイベントで一度飲んだことがあるのですが、もう旨味がすごすぎて出汁を飲んでいるみたいでした。
日本茶は3杯目まで楽しめるそうなので、機会があればぜひ家でも淹れてみたいですね。
まとめ
シングルオリジンの良さについてはわかっていただけたでしょうか。
シングルオリジンという言葉はもうかなり広まっていて、業界内では知らない方が珍しいと言われます。
コーヒーが好きだけど知らなかったというかたは、ぜひおいしいシングルオリジンコーヒーを飲んでみることをおすすめします。
▼ぼくのおすすめのシングルオリジンコーヒー
ではでは。
コメントを残す