コーヒーマイスターのおっくん(@okkun_coffee)です。
コーヒー発祥の地と言われるエチオピア。その起源はエチオピアの2000年前の伝説から始まったと言われています。
発祥の地と言われるだけあって、エチオピアのコーヒーには他の国にはない独特な特徴があったり、エチオピアにも独特なコーヒー文化が醸成されています。
今回はそんなエチオピアの文化からコーヒーの特徴までしっかりとご紹介していきたいと思います。
これを読めば普段よくコーヒーを飲むあなたも、すぐにエチオピアのコーヒーを飲みたくなりますよ。
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エチオピアとは

Point!
- 国名 エチオピア連邦民主共和国
- 首都 アディスアベバ
- 面積 109,700㎢
- 人口 10,240万人(2018年度)
- 主要言語 アムハラ語、英語
- 通貨単位 ブル
国土の大部分をアビシニア高原という高原が占めています。標高が2,000m~3,000mと国全体が高い標高で、雨も多いのでコーヒーの栽培には最高の条件。
そのため、野生のコーヒーノキが自生しているところもたくさんあります。コーヒーの収穫は9月から翌年3月ころまで行われます。
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エチオピア産コーヒーの特徴とは?
香りはフローラルで華やか。風味は赤い果実を思わせる風味が特徴的です。
モノにもよりますが、エチオピアコーヒーはラベンダーやジャスミンの香りに、ストロベリーやラズベリー、ピーチの風味があります。
高級な紅茶のように薫り高く、すっきりと飲むことができます。
最近話題になっている「ゲイシャ種」も、もとはエチオピアのゲシャ村産。エチオピアはコーヒーの原生林として有名なので、多くの原種がエチオピアから広まったといわれています。
エチオピアのコーヒーは本当においしいものを飲むと涙が出てくるくらい感動するので、ぜひおいしいコーヒーを飲んでみてくださいね。
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エチオピア産(モカ)コーヒーの歴史とは?
コーヒー発祥の地として有名なエチオピア。コーヒー通なら誰でも知っている「ある伝説」を知っていますか?
カルディの伝説
ヤギ飼いのカルディはある日、普段は大人しいヤギが夜通し騒ぎまわっているのを見ました。
それはある赤い木の実を食べてからでした。困ったカルディは近くの修道院に相談します。
そこで院長が赤い木の実に眠らない作用があることに気づきます。
院長はそれを利用して、そこの修道院は「眠らない修道院」として有名になりました。
ここに出てくる、赤い木の実がコーヒーの実でした。いろいろ脚色されて今のような話になったようです。
カルディといえば、コーヒーと輸入雑貨のお店の名前でもありますよね。ここに由来しているみたいです。
「モカ」コーヒーの誕生
植物としてのコーヒーは約3000万年前には存在したと言われています。そこから飲み物として広まったのは15世紀半ば、これが「モカ」や「アデン」近郊と言われています。
「モカ」というのはイエメンの積出港の名前です。15世紀、エチオピアの隣国イエメンがコーヒーの栽培を独占していました。
それで「モカ」コーヒーという名前で世界中に広がったんです。
ただイエメン産だけではなくエチオピア産も混ざっていたので、今も「モカ」というとエチオピア産のコーヒーを指しています。
ちなみに似た名前で「カフェモカ」というのがあります。あれはこの「モカ」コーヒーとは全く関係なく、チョコレートの入ったカフェラテです。
たまにドリップコーヒーと間違えて注文する人もいるくらいなので、一応書いておきますね。
エチオピア産(モカ)コーヒーの主な生産地

エチオピアコーヒーの主な生産地域をご紹介します。
エチオピアコーヒーの生産地
- ハラー(東部)
- シダモ(南部)
- レケンプティ(西部)
- ジンマ(西部)
シダモの隣にあるカッファ地方というのが、コーヒーの語源になっています。コーヒーの歴史はここからはじまったんですね。
エチオピア産(モカ)コーヒーの生産方法(精製・加工法)とは?

エチオピアコーヒーの栽培の90%は小規模農家と言われています。そしてその多くが国内で消費されています。
つまりほとんどのコーヒーが、自分の庭(山)で採れたコーヒーを自分の家で飲んでいる状況です。
コーヒーの自給自足ですね。
加工法はほとんどがナチュラル。ウォッシュドで有名なのは「イルガチェフェ」で、ここは超がつくほど有名ですよね。
「幻のコーヒー」とまで言われる、ここで作っているウォッシュドコーヒーは世界一有名と言ってもいいと思います。
イルガチェフェのコーヒーは本当にめちゃくちゃうまいです。もし飲んだことがない人いたら、絶対に飲んでみた方がいいですね。フルーティですっきりとしていて、ブルーベリーのような甘さにラベンダーのような華やかさ味が特徴です。
イルガチェフェについて詳しくは「イルガチェフェとは。エチオピアの「幻のコーヒー」を解説してみる。」に書いてあるので、よければ読んでみてください。
エチオピアのコーヒー文化、コーヒーセレモニーとは?


エチオピアコーヒーといえば、コーヒーセレモニー。エチオピアでは日本でいう緑茶以上にコーヒーが親しまれています。
コーヒーセレモニーとは、コーヒーの生豆からコーヒーにするまでの一連の流れ(儀式)のことをいいます。
動画を見てもらうとわかりますが、日本の「茶道」に少し似ていますよね。知人や友人をもてなすときや、なにかのお祝い事をするときにもするそうです。
コーヒーセレモニーについては「エチオピアの伝統儀式、「コーヒーセレモニー」とは。」に書いてあるので、よければご覧ください。
エチオピアのコーヒーを買うならココ!おすすめのコーヒーショップとは?


本当においしいエチオピアコーヒーを飲むには、シングルオリジンのコーヒーを取り扱っているところで買うのがいいです。
近くにすばらしいスペシャルティコーヒー専門店があればいいのですが、ないという方にはこちらがおすすめです。
まとめ


ここまで読めば、エチオピアコーヒーの特徴についてはほとんどわかっていただけたと思います。
コーヒー発祥の地だからこそのコーヒー文化、イルガチェフェをはじめとするていねいに作られたコーヒーもぜひ飲んでもらいたいですね。
ではでは。