コーヒーマイスターのおっくん(@okkun_coffee)です。
エチオピアの伝統儀式、「コーヒーセレモニー」って知ってますか。
日本でいう茶道に本当によく似ているのですが、
コーヒーの焙煎から始めて、小さなカップで3杯飲む一連の流れのことをいいます。
ここで近所の人や村の人と交流したり、誰かをもてなすときや
お祝いごとがあったときにもこのコーヒーセレモニーをします。
今回は実際どんなことをするのか、
エチオピアの伝統についてご紹介していきたいと思います。
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エチオピアとは

- 国名 エチオピア連邦民主共和国
- 首都 アディスアベバ
- 面積 109,700㎢
- 人口 10,240万人(2018年度)
- 主要言語 アムハラ語、英語
- 通貨単位 ブル
エチオピアとコーヒーについて、詳しいことはこちら▼
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エチオピアの伝統儀式、コーヒーセレモニーとは


まずはこちらの動画をご覧ください。
いかがでししょうか。これがコーヒーセレモニーです。
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エチオピアのコーヒーセレモニーの流れ


コーヒーセレモニーはエチオピアの言葉で「カリオモン」と言います。
「カリ」はコーヒー、「オモン」は一緒にという意味です。
コーヒーは大昔から、誰かとシェアするものだったんですね。
さて、それではコーヒーセレモニーの流れをご紹介していきたいと思います。
コーヒーセレモニーは習わし上、基本的に女性がするそうです。
まず、コーヒー生豆を洗ってからコーヒーを焙煎します。


焙煎後はこんな感じ。


これを臼ですりつぶして、ジャバナというポットにいれます。
ちなみにこのジャバナ、伝統的に親から子へ、子から孫へ受け継がれていくんだそう。


このジャバナですこしコーヒーを煮出して、
ちいさいカップ(フィンジャル)にコーヒーを注いでいきます。


これで、一回の儀式につき3回コーヒーをいれて飲みます。
ウィキペディアで簡単にまとまっていたので貼っておきます。
- 青草や花を床に敷き、カップを置く台を置く(テーブルは使わない)。
- 松脂や乳香、アラビアガムなどで作られた香を焚く。
- コーヒーの生豆を鉄鍋に入れ水を入れて洗う。
- 鉄鍋を炉にかけて煎る。
- 煎り上がった豆を客に出し、香りを嗅がせる。
- 客が焙煎に満足したら、豆を臼と杵で潰して粉状にする。
- 水とコーヒーの粉をポットに入れて、火にかけて沸騰させる。
- 沸騰したら、カップにコーヒーを注ぎ、再びポットに戻す。この動作を繰り返す。
- 1煎目はアボル(Abol)と言い、少量を大地に注ぐ真似をするか別の器に出した後、カップに注ぎ分け、主賓や年長者から先にコーヒーを勧める。古い作法では塩を入れて飲むが、現在は砂糖が一般的で、乳やバターを入れる場合もある。
- 2煎目はトーナ(Tona)と言う。3煎目はバラカ(Baraka、「祝福」)と言い客の求めがあった場合に出すものとされる。客は3煎目は迎えてくれた家族や村の幸せや無事を祈りながら飲む。
地域によってはスパイスと一緒にコーヒーを焙煎したりもするそう。
結構時間かかるので、待っている人はポップコーンを食べたり遊びながら待ってるようですね。
まとめ


コーヒーセレモニーついて、わかっていただけました?
きっとコーヒーセレモニーが現地ではコミュニケーションツールみたいなもので
こんな昔から、コーヒーは人と人をつなぐためのものだったんだなと改めて感じました。
ではでは。